- OTUSUN LAND
櫻の木の下には……
桜は、日本の国の花です。春に咲く美しい花を愛でる花見は日本の風物詩となっています。
そんな桜には、古くから不吉ないわれもあります。
「櫻の下には死体が埋まっている」
「櫻の下には鬼が済む」
美しい桜の木は日本で言うところの「幽玄の美」を湛えています。夜は特に。
私は、桜のいわれの中にどうしても物悲しさを感じるのです。
こんなに愛される桜。
なのに、どこか悲しくて切なくて、やりきれない佇まい。
なぜ桜には、こんなに不吉ないわれがあるのだろう。
そんな疑問から、「櫻」というシリーズは生まれました。
まだプロのライターになる前に書いた物語は、私の中で少しも色褪せることなく……それどころかより鮮やかな色を添えて音声朗読劇として復活しました。
今後は朗読舞台動画も作る予定です。
演じ手の息遣いを感じていただけるものに仕上げたいと思っております。
まずはクリスマスの音声朗読劇「櫻~蒼月章~」どうぞお楽しみに。